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僕の生きてた生きてる生きる道

僕の生きてた生きてる生きる道

その14

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「 目線を子どもにあわせてみましょう 」  小さな子育入門 14

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1、自我の目覚め


 子ども達は2歳頃になると、これは自分の物との独占欲が芽生えてきます。そして物を欲しがるようになります。まだこの頃は穏やかですが、3歳を超える頃になると、この意識が強まります。相手に貸すこともそう簡単ではなくなってきます。そこで争いが起こってきます。最初は相手を押したりして、欲しいものを自分の手にします。そのうち爪が生えてくると、爪で相手を攻撃します。さらに大きくなってくると拳を堅く握り、手を振り上げて相手をたたくようになってきます。


 これは自分が一人の人間として意識されてきた段階であり、一つの成長過程ですから驚くことはありません。はっきりと自分のものとして、物事を見ることができるようになったのです。大きくなってきた証拠です。自我の目覚めは大人への第一歩です。


2、喧嘩


 保育園の子ども達の喧嘩を見ていて(私は喧嘩をすぐにはやめさせないのです。)感心することがあります。彼らは怒りながら喧嘩をするのですが、喧嘩が終った後はケロッとして感情を後に残さないのです。大人は後味が悪くなるのですが、子どもにはそのようなことはなく、2・3歩歩くといました喧嘩が嘘のように一緒に遊び始めるのです。私自身こだわる性格なので、子ども達のこの姿には驚かされます。


 この姿を見るためには、大人が立っていて上から眺めては見えません。一緒に砂遊びをするとか、子ども達と駆け回っているとよく分るようになるのです。


 保育園には男子職員が少ないので、私が保育園に行くと子ども達は「戦いごっこをしよう。」と言って身体ごとぶつかってきます。その子達を受け止め、時には一緒になって転がると、子ども達はいよいよ喜んでそこに乗ってきます。(最近は以前のような元気さがなくなってきました。夜風呂に入る時、アザを見つけることもあります。) 子ども達は私を自分たちの仲間として、受け入れてくれるのです。


 お父さん、毎日お仕事で疲れているとは思いますが、時には子どもと体を使って遊ぶことをしてみませんか?子どもの姿が見えてきます。今まで気が付かなかったことが分ってきて、子どもに対する理解度が大きくなります。


 喧嘩を見ていると、おもしろいことがあります。先程も言いましたが、子どもは恨みを持たない。感情を後まで持ち越さない。それどころか、喧嘩をすることによって自分の力を理解します。そこには一種の力関係が出来、それにふさわしい交流が始まるのです。力のある者は、他者に対する思いやりを持つようになります。そのグループには秩序が生まれます。


 これは、子ども同士の集団の中で生まれるものです。今、少子化傾向で、子ども同士がぶつかり合うことが少なくなってきています。そのようなことが始まると、親がすぐに止めに入ります。彼らは十分に力を出し切らないうちに離されてしまうので、自分がどのくらい力を持っているか理解できないでしまうのです。ですからいつも自分が一番偉い、一番強いと誤解してしまうのです。




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